# Flutter - Riverpod

# インストール

  • Flutter + flutter_hooks で使う場合 => hooks_riverpod
  • Flutter で使う場合 => flutter_riverpod
  • Flutter は使わず Dart のみの場合 => riverpod

# 最小構成

import 'package:flutter/material.dart';
import 'package:hooks_riverpod/hooks_riverpod.dart';

// "hello world"という値を保持するプロバイダを作成する。
final helloWorldProvider = Provider((_) => 'Hello world');

void main() {
  runApp(
    // ウィジェットが値を読み出せるように、
    // アプリ全体をProviderScopeでラップする。
    // すべてのプロバイダはここで生息する。
    ProviderScope(
      child: MyApp(),
    ),
  );
}

// flutter_hooksのHookConsumerWidgetを使用している点に注意
class MyApp extends HookConsumerWidget {
  
  Widget build(BuildContext context, WidgetRef ref) {
    // HookConsumerWidgetのおかげで、
    // `ref.watch()`を使って値を読み出せる。
    final String value = ref.watch(helloWorldProvider);

    return MaterialApp(
      home: Scaffold(body: Text(value)),
    );
  }
}

# Provider とは

  • Provider は下記の2つを実現するためのオブジェクト
    • state をカプセル化する
    • state を listen できるようにする
  • Providers を使うメリット
    • state を複数の場所で使える
    • 複数の state を簡単に組み合わせられる
    • パフォーマンスの最適化が可能
    • テストが容易
    • Logging や pull-to-refresh などの先進機能との統合が容易

# Provider の作成

final myProvider = Provider((ref) {
  return MyValue();
});
  • プロバイダ自体は immutable でなければならないのでfinalで宣言する
  • Providerが最も基本的なプロバイダ。他にもStreamProviderStateNotifierProviderなどがある。
  • コールバック関数は常にrefを受け取る。refは以下の用途に使う。

# Provider Modifiers

  • Modifier を使うと、少し機能を追加したり変更した Provider を作成できる。
  • Modifier どの種類の Provider でも利用可能。
  • 今のところ以下の2種類しかない。
final myAutoDisposeProvider = StateProvider.autoDispose<int>((ref) => 0);
final myFamilyProvider = Provider.family<String, int>((ref, id) => '$id');

# Provider を読み取る

Provider の値を読む方法はいくつかある。

フローチャート

# なにを読み取るか決める

読み取れる値の種類は複数ある場合がある。たとえば StreamProvider を使ったとき、取得できる値の種類は3つある。詳しくはこちら (opens new window)

  • Streamとして受け取る
  • Futureとして受け取る
  • AsyncValue(riverpod の型)として受け取る

# ウィジェットの中で読み取る

# ConsumerWidget を使う方法

  • StatelessWidgetの代わりにConsumerWidgetを使う。
  • 注意:watchメソッドを非同期に呼び出してはいけない。例えばonPressed()の中など。その場合は後述のcontext.read(myProvider)を使う。
class Home extends ConsumerWidget {
  
  Widget build(context, ref) {
    int count = ref.watch(counterProvider).state;

    return Scaffold(/*...*/);
  }
}

# Consumerを使う方法

  • state の変更時に全体が再描写されるのを防ぎたいときに使う
  • 下記の場合、state が更新されても Consumer の外側は再描写されない
Consumer(
  builder: (context, ref, child) {
    int count = ref.watch(counterProvider).state;
    return Text('$count');
  },
),

# HookConsumerWidgetを使う方法

class Count extends HookConsumerWidget {
  
  Widget build(context, ref) {
    int count = ref.watch(counterProvider).state;
    return Text('$count');
  }
}
  • HookConsumerWidgetでは下記の表記ができる。これは、ConsumerWidgetでは使えないもの。
  • このとき、isAbove5が変更されない限り、再描写はされないので効率的。(たとえば 1 が 2 になったとき)
  • なお、useProviderは hooks_riverpod の v1 から廃止され、ref.watchを使った方法に統一される(参考 (opens new window))。
// 下記のような記法がつかえる。
// これは、ConsumerWidgetでは使えない
bool isAbove5 = ref.watch(counterProvider.select((s) => s.state > 5));

# context.read(myProvider)を使う方法

  • 値の取得を一回だけしたいけど、その後の listen はしたくないときに使う。
  • パフォーマンス最適化のために使う。
  • 下記の場合、カウントアップされてもボタンは再描写されない。

Widget build(BuildContext context) {
  return ElevatedButton(
    onPressed: () => context.read(counterProvider).state++,
    child: Text('increment'),
  );
}

# ProviderListenerを使う方法

Provider の値の変化を監視して、必要に応じて何らかの対応をしたい場合に使う。

ProviderListener<StateController<int>>(
  provider: counterProvider,
  onChange: (context, counter) {
    if (counter.state == 5) {
      /* なんらかの処理 */
    }
  },
  child: Whatever(),
);

# 他のプロバイダの中で読み取る

final myValue1Provider = Provider((ref) => 123);
final myValue2Provider = Provider((ref) {
  final myValue1 = ref.watch(myValue1Provider)
  return myValue1 + 456
});

# provider を使えない環境で読み取る

  • ProviderContainerを使う。詳細は省略。
  • 主にウィジェットではないクラスのテスト時などが想定される

# プロバイダを組み合わせる

省略

# ProviderObserver

グローバルレベルで provider を監視する方法。プロバイダの値が変わったときなどに何らかの処理を発動できる。詳しくはこちら (opens new window)